ゲームを数時間PLAYしていると「ヘッドセットの耳蒸れ」や「頭や首が辛くなってきた…」なんて場面が結構ありますよね。
もっとPLAYしたいのに体が辛くて遊べない…のは、正直悲しすぎます(-_-;)
そんな時におすすめなのが今回ご紹介する「Razer Hammerhead HyperSpeed for PlayStation 5」と言うゲーミングイヤホンです。
Razer Hammerhead HyperSpeed for PlayStation 5
このイヤホンの特徴は何と言ってもその手軽さ。PS5の公式ライセンスを受けているのに加え、
本製品の特長
- 2.4GHzワイヤレス接続対応
- Bluetooth接続OK!スマホでも使える
- 周囲の雑音を低減するANC対応
- クリアな音声を届けるENCマイク搭載
- 最大32.5時間使えるロングバッテリー(※ケース併用時)
- PS5・Switch・iPadでも使える汎用性
と言った低遅延・手軽さ・使いやすさにこだわったアイテムに仕上がっています。
実際に「Razer Hammerhead HyperSpeed for PlayStation 5」を使って数日遊んでみたので特徴や音質、良い点・気になる点を中心にまとめていきます。
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Razer Hammerhead HyperSpeedについて
・主なスペック
カラー | ホワイト |
イヤホン型式 | インイヤー(カナル型) |
ドライバーサイズ | 10㎜ |
周波数特性 | 20 Hz – 20 kHz |
接続 | 2.4GHz / Bluetooth |
ノイキャン | ANC対応 |
外音取り込み機能 | ○ |
ヘッドホン感度 | 91 dB @ 1mW / 1 kHz |
インピーダンス | 16Ω |
マイク | ENCマイク |
マイク感度 | -26 dBFS |
マイク集音パターン | 全方向 |
Bluetooth | 5.2 |
マイク | 〇 |
再生時間(イヤホン) | ノイキャンOFF最大6.5時間 ノイキャンON最大4.5時間 |
再生時間(ケース併用) |
ノイキャンOFF最大32.5時間 ノイキャンON最大22.5時間 |
互換性 | PS5、PC、スマホ等 |
重量 | 約53g |
価格 | 24,880円 |
※価格は2023年5月時点。Razer公式HP価格
※再生時間はライティングOFFの状態
・2.4GHz / Bluetooth接続に対応
ワイヤレスタイプのゲーミングイヤホンで気になるのが「遅延」ですよね。
本製品はそんな遅延対策もしっかりとられており、これまでワイヤレスマウスなどに採用されていた高速ワイヤレス技術「Razer HyperSpeed Wireless」を採用。
付属のUSB-CドングルをPS5へ接続することで、有線接続と変わらない超高速の2.4GHz ワイヤレス接続を実現しています。
その他、Bluetooth接続にも対応しているため、お手持ちのiPhone・Androidスマホでも音楽鑑賞・ゲームPLAYが楽しめます。
ただしこちらは通常のBluetooth接続になるため、遅延はどうしても発生してしまいます。予めアプリ内で「ゲームモードをON」にして利用すると良いでしょう。
Razer Hammerhead HyperSpeedのデザイン
・パッケージ内容
パッケージはシンプルにまとまったデザインです。PS5公式ライセンスを取得していることもあり、青と白を基調とした仕上がりになってるのかな?
内容物はこんな感じ。USB-Cドングルや替えのイヤーピースが含まれています。
内容物
- イヤホン本体
- 充電ケース
- 充電ケーブル
- USB-Cドングル
- イヤーピース
- ステッカー、説明書
充電ケーブルは編み込みタイプの結構頑丈なタイプ。長さは約50㎝あります。
USB-Cドングルはとっても小さなサイズ感。イヤーピースを並べて置いてみたんですが、そのサイズ感がきっとわかるはず。
イヤーピース3.4個くらいのサイズ感です
イヤーピースはシリコン製ピースを採用しています。軸が楕円型となっており、耳への密着度・気密性をしっかり高めてくれます。
イヤホンノズルも楕円形になっています
・イヤホンはRAZER CHROMA RGB対応
イヤホンはホワイトを基調としたシンプルイズベストのデザインです。「うどん型」ではありますが、丸みを帯びたカド感のない質感を実現しています。
また、シェル部分はRAZER CHROMA RGBに対応。アプリを利用すれば、お好みのカラーを配色・点灯させることも可能です。
実際に装着するとこんな感じ。耳介に「スポッ」とはまってくれるため、かなり軽快にフィットしてくれます。頭を振っても「ポロっ」と落ちることはありませんでした。
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・シンプルで使いやすいケース
ケースもイヤホンと同様に白を基調としたデザインです。正面にPSのロゴ、天面にはRazerのロゴが印字されています。
底面には充電用のUSB-C端子を搭載。ワイヤレス充電には非対応です。
PS5での利用・設定方法
PS5で利用する際は、付属のUSB-CドングルをUSB-C端子へ接続します。
「設定」→「サウンド」→「音声出力」を選択し、出力機器でUSBヘッドセット(Razer Hammerhead HyperSpeed2.4)を選択します。
同様に「マイク」を選択し、入力機器でUSBヘッドセット(Razer Hammerhead HyperSpeed2.4)を選択します。
「マイクが遠いかも?」と感じたら、必要に応じてマイクレベルを調節してください。この辺りは環境に合わせてって感じですね。
専用アプリ「Razer Audio」で自分だけのカスタマイズ
本製品は専用アプリ「Razer Audio」が利用可能です。
Razer Audioで出来ること
- ANCのON / OFF
- Chroma効果の設定(ライティング)
- 2.4Ghz接続時の着信設定
- イコライザー
- ゲーミングモードのON / OFF
- タッチコントロールの設定
Chroma効果の設定では、カラー・点灯方法などが設定可能です。基本的にはオフが推奨ですが、パリピな方は設定しておくと良いでしょう。
また、イコライザーもFPS(足音強調)と言った、ゲーミングイヤホンならではのプリセットに対応。もちろん自分好みにカスタマイズすることも出来ます。
タッチコントロールも比較的自由にカスタマイズ可能です。プロンプト言語を日本語にすることも出来るので、意外と使い勝手の良いアプリです。
PS5でRazer Hammerhead HyperSpeedを使ってみた
ゲーム | APEX(シーズン16) |
デバイス | PS5 |
3Dサウンド | ON(レベル4) |
ANC | ON |
イコライザー | デフォルト |
・ゲーム音:中低音域を中心としたサウンド
中低音域にフォーカスが置かれた、ゲーム内の「音」を体感できるサウンドです。
特に建物内における定位感が優れており、上下左右の音が非常に聞き取りやすい感覚を持ちました。アンチ外からくる敵の足音も「タッタッ」と判別しやすく、しっかり対処することが出来ました。
ただしその分、中高音域にかけてのフォーカスは甘めの印象です。室内のような硬めの地面を歩く音は判別しやすいのですが、草や土を移動する際の音が埋もれがちです。
「ネメシス」の音も若干濁り気味な音で聞こえますし、全体的なサウンドの鮮明感は今一つと言った感じです。
音場もそこまで広くないため、遠くの銃声が聞き取りにくいシーンもありました。MixAmpの様な優れた定位感・キレの良いサウンドには力及ばずと言った具合です
配線がゴチャゴチャになるけど音が聞きやすいMixAmpか、手軽にそれなりの音を楽しめる本製品かは好みが別れそうです。
-MixAmpと比較-
〇音の精度・迫力はピカ1
〇好みのサウンドに設定できる
〇好みの有線イヤホン・ヘッドホンが使える
〇ゲーム音・VCの個別調整が可能
×ワイヤレスゲーミングイヤホンには非対応
×配線がゴチャゴチャしやすい
×PS5使用時は音声分離器が必要
〇手軽にゲームが楽しめる
〇PS5内でのVCもOK
〇APEXも普通に楽しめる音質
〇バッテリー持ちも意外と良い
×少し平面的に聞こえるサウンド
×定位感・迫力を求めると少し物足りないサウンド
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・VC品質はいたって普通
VC相手に本製品を使ってもらい、APEXをPLAY中の聞こえ方を確認してみました。全体的な聞こえ方は以下の通りです。
VCの聞こえ方
- 少し奥まったところで聞こえる
- 少しだけ篭り気味に靄がかったように聞こえる
- 戦闘中の状況報告などは特に問題なし
- 普通に会話する分には大きな不満はない
厳し目の評価に見えるかもしれませんが、イヤホンと言う形状を考えれば十分及第点の使い勝手です。
「クリア」に聞こえるわけではありませんが、ENCマイクを搭載していることもあり周囲の雑音もそれなりに低減してくれます。普通にVCする分には、大きな不満を感じない品質です。
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・Apple Musicも普通に楽しめる
本来の用途とはズレますが、PS5でApple Musicを楽しんでみました。全体的な音質は以下の通りです。
音楽鑑賞時の音質
- 弱ドンシャリ気味なサウンド
- 中高音域はゲーム内と同様に平たく聞こえる
- 音場の広さ・ヌケ感は控え目
- 定位感はそこそこ良い感じ
音楽専用のワイヤレスイヤホンであれば3,000円~5,000円代くらいの音質の印象です。
ただしこのイヤホンはあくまでもゲーミング専用のイヤホン。こうした類のイヤホンは「音の迫力に特化」した製品が多く、音楽を普通に楽しめないものも数多く存在します。
高音質では決してありませんが、平均点以上を確保しながらゲーム・音楽の両方が楽しめるのは嬉しいポイントだと言えます。
・ANC効果はほどほどって感じ
ANC効果に関しては「ほどほど」って具合です。
AirPods Pro 2の様な周囲のノイズが無くなるものではなく、「雑音が少し減ったかな」と感じる程度のANC効果です。
左:Razer Hammerhead HyperSpeed / 右:AirPods Pro 2
個人的に「おっ!」と思ったのが、環境認識モードです。いわゆる外音取り込みモードですね。
ゲームの音を聞きながら、文字通り外音をしっかり聞き取れるので「今日荷物が来るんだけどなぁ」なんて時には意外と役立つ機能かなと感じました。
PCやiPad、Switchなどでも使える
本製品はPS5公式ライセンスを取得していますが、PCやiPad、Switchなどでも利用可能です。
利用方法はとってもかんたんで、基本的には付属のUSB-Cドングルを接続すればOK!ペアリング不要で、超低遅延のゲーム環境がかんたんに構築出来ちゃいます。
iPadに接続するだけでOK(※無印版は除く)
Switchも接続するだけ
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Razer Hammerhead HyperSpeedの良い点・気になる点
【良い点・気になる点】
良い点 | 気になる点 |
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・VC音声が急に小さくなる
現時点での価格が24,880円(※Razer公式ストア)とちょっぴりお高め。同時期に「Logicool G FITS」も発売されており、まずはお財布との相談がキーとなりそうです。
それよりも気になったのが「VC音声が急に小さくなる」と言う現象。頻発するわけではないのですが、1時間位遊んでいるとマイク音量が突然半分くらいになるシーンが何度かありました。
・利便性・快適性を求めるならかなりおすすめ
価格が高いため「音質に優れた超優秀な製品」と思われがちですが、
ポイント
- ゲームを普通に楽しめる音質
- 長時間PLAYでも負担を感じない快適性
- カド感のない快適フィット
- FPS・音ゲーも遊べる超低遅延性能
- PC・iPad・Switchで使える汎用性の高さ
と言った具合に、利便性と快適性に趣が置かれた製品だと言えます。少なくとも私自身はそのように感じています。
先述したようにゲームの音質・VC品質も超高品質とは言えません。ですが「ケースから取り出せばすぐに使える快適さ」は何事にも代えられないんですよね。
ゲームを気軽に、そして楽しく遊びたい方には超うってつけのゲーミングイヤホンだと言えるでしょう。
Razer Hammerhead HyperSpeed レビューまとめ
今回は「Razer Hammerhead HyperSpeed for PlayStation 5」についてレビューしてきました。
少し辛口なレビューかもしれませんが、嘘偽りない感想をまとめたつもりです。2万円以上しますしね^^;
こんな人におすすめ
- ヘッドセットだと耳蒸れ、頭痛が気になる
- イヤホン型でゲームを気軽にPLAYしたい
- 超低遅延でゲームを楽しみたい
- Switch等でも使える汎用性の高さに魅力を感じる
- RAZER CHROMA RGBでカスタマイズしたい
こんな風にゲームを気軽に、そして楽しくPLAYしたい方におすすめのゲーミングイヤホンです。
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