iPhoneでどう聴く?【ハイレゾ/ロスレスに対応したApple Musicのおすすめ再生方法】

こんにちは、Apple Musicがパワーアップして最高に嬉しい(@REOTANnoheya)です!

 

2021年6月8日にAppleMusicで「ハイレゾ/ロスレス楽曲の配信がスタート」しました!

今回は主に「iPhoneユーザーの方向け」に

 

【こんな事を解説】

  • 新しく生まれ変わるApple Musicについて
  • ハイレゾ/ロスレスとは?
  • iPhoneでハイレゾ/ロスレスを楽しめる配信サービス
  • ハイレゾ/ロスレス楽曲の再生方法

 

と言った点を中心に解説していきたいと思います。

 

実はiPhone単体で「ハイレゾ/ロスレス」の楽曲を楽しむのには高いハードルが存在しています。出来る限り簡潔に解説していくので、一緒に確認していきましょう!

 

目次

新しく生まれ変わるAppleMusic

 

①現在のAppleMusicについて

 

現在AppleMusicでは7500万曲以上楽曲が配信されており、月額料金も最安480円の低料金から利用することが可能です。

 

AppleMusicの月額料金

  • 個人プラン:980円
  • ファミリープラン:1,480円
  • 学生プラン:480円

 

ハイレゾ・ロスレス音源以外は「最大256kbps・AACコーデック」が採用されており、MP3の320kbpsとほぼ同等の音質を再現しています。

 

②アップデート後のAppleMusicについて

 

2021年6月8日からは、

 

  • 「44.1kHz / 16bit」のCD相当の音質
  • 最大で「192kHz・24bit」のハイレゾ相当の音質

 

でのハイレゾ/ロスレス配信がスタートしました。多くの楽曲で配信が開始され、これまで以上の高音質で楽曲を楽しむことが可能になりました。

 

その他にもDolby Atmos対応の空間オーディオへの対応も行われ、今回のアプデはAppleMusicの大きな転換点だと言えるでしょう。

 

そもそもハイレゾ・ロスレスってよく聞くけどどう違うの?

 

確かに少し分かり難いよね。次の章で分かりやすく解説していくね

 

ハイレゾ?ロスレス? 違いを解説

 

①ハイレゾとは

 

「ハイレゾ」はハイレゾリューションオーディオの略称です。

最大でCDの約6倍もの情報量を有しており、CDでは聴くことのできないより繊細な音や表現力を堪能できる音源の事です。

 

ハイレゾとは

  • 最大でCDの約6倍の情報量
  • CDでは味わえない繊細な音や高い表現力を堪能可能
  • 最大「192kHz・24bit」のデータレート

 

コーデックとしてはFLAC・LDACなどが存在しています。

 

電子情報技術産業協会(JEITA)では「ハイレゾ」を「周波数とbit数のどちらかがCDスペックを超えているもの」と定義しています

※詳しくはJEITAハイレゾオーディオの呼称について(PDF)より確認可能です。

 

②ロスレスとは

 

一方の「ロスレス」は、文字通りロス(紛失)がレス(無し)のデータのこと。

可逆圧縮とも呼ばれており、CDのデータを70%ほどまで圧縮しながらも劣化無しに楽曲を楽しむことが可能です。

 

ロスレスとは

  • 可逆圧縮
  • CDデータを70%ほどまで圧縮しながらも、劣化無しに楽曲を楽しめる
  • iPhone(ios)ではALACと言うコーデックを使用

 

コーデックとしてはFLAC・ALAC・WMA Loslessなどが代表格です。

 

再生時にはオリジナルの形式に解凍されて再生されるため劣化がないんです。ZIPファイルの解凍に近いイメージですね

 

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iPhoneでハイレゾ・ロスレスを楽しむための配信サービス

 

ここからはiPhoneでハイレゾ・ロスレス配信を楽しむ方法について解説していきます。

 

①配信サービスと料金体系

 

iPhoneでハイレゾ(ロスレス)配信を楽しむのには、主に以下のサービスで利用可能です。※いずれも個人プラン

 

iPhoneでロスレス配信を楽しむサービス

 

 

※その他にスウェーデンの「TIDAL」やフランスの「Qobuz」・「Deezer HiFi」などでも配信されています。わたしはまだこれらのサービスは利用したことがないので、今回は割愛させていただきます。

 

ここから分かるのはAppleMusicのズバ抜けたコスパの良さ!現状の月額料金980円のままでロスレス配信を楽しむことが出来るのはまさに価格破壊と言っても良いでしょう。

→※6/9に「Amazon Music HD」も追加費用なしでハイレゾ・ロスレス音源を楽しむことが可能になりました。

 

例えば「mora qualitas」と比較すると月額で1,000円以上の価格差があります。現状のプランで選ぶのであれば「AppleMusic」or「Amazon Music HD」を選んでおけば間違いないでしょう

 

②配信楽曲やアーティスト・UI周りの使い勝手には注意が必要

 

配信サービスを利用するにあたって個人的に以下の点をチェックすることを強くおすすめします。

 

配信サービスを選ぶ際の注意点

  • 聴きたいアーティスト・楽曲が配信されているか?
  • UI(操作体系)周りの使い勝手は良いか?
  • アレクサやAirPLAYは利用するか?

 

例えば私がよく聴く第5期WANDSは「AppleMusic」でのみ配信されてます。もちろん他のアーティストも聴くので、現状は「AppleMusic」と「AmazonMusicHD」双方を契約している状態です。自分の好きなアーティストや楽曲が配信されているか必ず確認しておきましょう

 

初期費用0円!便利な「無料体験」を利用しましょう!

 

各サービスとも最低でも30日間の無料体験を実施中です。※AppleMusicは3ヶ月の無料体験期間

 

  • 無料期間中に目当てのアーティスト・楽曲が配信されているか?
  • UIや操作性は自分好みか?

 

と言った点をしっかりチェックしておくとその後の音楽ライフをより楽しく過ごすことが可能です。各配信サービスと同時に無料体験してみるのも面白いですね

 

無料体験はこちら

 

期間内に解約すれば料金は一切かかりません。まだ利用したことがないサービスがある場合は必ず無料体験を行ってみると良いでしょう

 

iPhoneでハイレゾ・ロスレスを楽しむ再生方法

 

iPhoneでAppleMusicのハイレゾ/ロスレス配信を楽しむには以下の2つの方法があります。

 

iPhoneでロスレスを楽しむための再生方法

  1. Apple純正3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタを使用
  2. 外付けのDACやアンプを使用

 

ハイレゾ/ロスレス音源を楽しむには有線イヤホン(ヘッドホン)が必要です。AirPodsAirPods Proを含むワイヤレスイヤホンでは楽しむことができない点には注意しましょう

 

①Apple純正3.5 mm変換アダプタを使用

 

実はiPhoneはCD音質を超える「48kHz / 24bit」までの再生に対応しており、iPhoneのみでもロスレス再生可能な能力を有しています。

 

ただしここで問題になるのが「iPhoneにはイヤホンジャックがない」という点。先述した様にハイレゾ/ロスレス再生には有線イヤホンが必要なので、このままでは有線イヤホンを接続することができません。

 

ここで必要になるのが「Apple純正3.5㎜変換アダプタ」と言うこちらアイテム。

「Apple Lightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」

 

iPhoneのライトニング端子に接続して有線イヤホンを接続するだけと最もお手軽な利用方法です。

 

ただし変換アダプタ内に含まれるアンプが貧弱な為、せっかくの高音質音源を十分堪能できないデメリットも持ち合わせています。加えて「48kHz / 24bit」以上の音源を再生した場合、ダウングレードされて再生されるため音質面でも劣化が生じてしまう点には注意が必要です

 

3.5㎜変換アダプタ利用時のポイント

〇変換アダプタを接続するだけのお手軽な利用方法

〇1,000円位で購入できるお値打ち価格

×内蔵アンプが貧弱な為、高音質を堪能できない可能性

×楽曲によってはダウングレード再生される

 

デメリットはあるものの価格の安さは見逃せません。iPhoneで気軽にロスレス再生を楽しみたい方におすすめのアイテムです

 

②外付けDACやアンプを使用

 

個人的にもおすすめなのが外付けDACやアンプを介して再生する方法です。

Apple側でもハイレゾ/ロスレス音源を再生する場合は「他社製のUSBDACや対応イヤホンが必要」との見解を述べており、最も確実な方法だと言えるでしょう。

 

多くの製品がiPhoneの再生能力を大きく超えるデータレートをカバーしており、AppleMusicAmazonMusicHDで配信されているハイレゾ音源などを高解像度・高音質で楽しむこと可能になります。

 

先述した「Apple純正3.5㎜変換アダプタ」と比較するとサイズ・価格面で負担は大きくなるものの、せっかくのハイレゾ音源なので音質にはやはりこだわりたいもの。iPhoneでハイレゾなどを楽しむのには是非とも活用していただきたいアイテムです

 

外付けDAC・アンプ利用時のポイント

〇3.5㎜変換アダプタとは比べ物にならない高音質

〇ハイレゾ・ロスレスのデータレートをしっかりカバー

×サイズが少し大きくなってしまう

×価格もちょっと高価

 

Apple純正3.5㎜変換アダプタ」との音質の差はかなり歴然としています。音質もより豊かになり、「こんな音まで鳴っていたのか!」と細かな音もしっかり体感することが可能です。初めて使ったらお世辞抜きにめっちゃビックリしますよ

 

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iPhoneで使えるおすすめの小型DAC・アンプ

 

ここからはiPhoneで使えるおすすめのDAC・アンプについて解説していきます。是非参考にしてみて下さい。

 

①Fiio Q3

 

 

Fiioから発売されているUSB DAC内蔵のポータブルアンプ「Fiio Q3」です。

 

AppleのMFI認証やハイレゾ認証を取得しており、iPhoneでの利用にもしっかり対応。端子にはUSB-Cインターフェースを搭載し、最大768kHz/32bitの高データレートにも対応しています。

 

端子には3.5㎜ヘッドホン端子はもちろんの事、2.5mm/4.4mmのバランス端子も搭載。GAIN切り替えやBASSブースト機能も有しており、将来的にバランス接続で楽曲を楽しむことも可能です。

 

発売も2020年10月に発売されたばかりの新モデル!「何を選べば分からない…」と言った方に間違いなくおすすめ出来るアイテムです

 

 

②IKKO ポータブルDACアンプ ITM03

 

 

IKKOから発売中のポータブルDACアンプ「ITM03」です。

 

Apple純正3.5㎜変換アダプタ」の様なデザインながら、データレートは384kHz/32bitまでしっかり対応。AppleMusicや「AmazonMusicHD」のハイレゾ音源の再生にもバッチリ対応しています。

 

素材には軽量で強度の高い航空用アルミ素材を採用。重量もわずか12gと信じられない軽さです。

 

このサイズでは珍しい光デジタル出力(192KHz/32bit)にも対応し、iPhone以外にもPCやタブレット、ハイエンドオーディオ機器への接続にも対応する万能なポータブルDACアンプです。

 

もちろんこちらの製品もAppleのMFI認証取得済み。コンパクトサイズなので外出の際も高音質で楽曲を楽しむことが可能です。「まずは気軽に使えるモデルを使用したい」と言う方におすすめのアイテムです

 

 

③FiiO Q1 Mark II

 

 

こちらもFiioの「Q1 Mark II」です。2019年のVGP金賞商品でもあります。かんたんに言ってしまえば「Fiio Q3」の前モデルにあたるポタアンです。

 

端子がマイクロUSB端子・4.4㎜バランス端子が非搭載・推奨インピーダンスが150Ωまでになっていたりとスペック面では劣るものの、その分お値打ち価格に値下がりしているのが魅力的な一台です。

 

新品で手に入れるのは少し難しくなってきたものの、優良なUSED品も多く出回っています。将来的な「Fiio Q3」へのステップアップや「まずは低価格で確かなポタアンを試したい」と言った方におすすめのアイテムです

 

 

④PALOVUE Ampstar PA1

 

 

PALOVUEから発売されているポータブルヘッドホンアンプ「PA1」です。

 

これ以上ないシンプルな外観で、ケーブルには頑丈なナイロン編組ケーブルが採用。わずか8gの重さながら耐久性の高さが特徴的です。

イヤホン端子には3.5㎜ジャックを採用。AppleのMFI認証も受けており、iPhone・iPadでも安心して利用することが可能です。

 

ios専用に設計されていることもあり、お使いのiPhoneですぐに使用することが可能です。価格も10,000円以下なので「小型軽量・安価で簡単に使いたい」ユーザーの方におすすめのアイテムです

 

 

⑤Maktar ヘッドホンアンプ Spectra X2

 

 

Maktarから発売中のヘッドホンアンプ「Spectra X2」です。

 

DACチップに高品質の「ESS SABRE ES9118」を採用。独自のXtra SOUND技術やノイズ軽減処理により、原音に近い音質の表現を味わえるアンプです。

データレートも384kHz/32bitのハイレゾ音源にしっかりと対応。AppleのMFI認証も取得しています。

 

重さもわずか15gと超軽量です。「小型サイズで高音質とシンプルな使い方を両立したい」と言う方に一押しのアイテムです

 

 

AppleMusicのハイレゾ/ロスレス対応について思うこと

 

画像引用:AppleMusic公式ページ

 

月額料金が据え置きでハイレゾ/ロスレス音源に対応したことは素直に喜ばしい事です。空間オーディオにも対応し「Appleがやっと音質強化に目が向いたか」と感じたのが正直な印象です。

 

ただ残念なのが、「AirPodsAirPods Pro・めちゃくちゃ高価なAirPods MAXですらハイレゾ再生に対応していない」と言う点。

 

AirPods MAXを有線接続したとしても「通信時にアナログ⇔デジタル処理が行われるため完全なロスレス再生ができない」のも残念なポイントです

 

これはiPhoneがAACコーデックによるワイヤレス通信になってしまう事に起因しているんですが、どうもプロダクトとサービスの両立が出来ていない印象がぬぐえません。

 

Apple自身が「有線イヤホンや他社製のUSBDACの使用が望ましい」と述べている通り、これまでのワイヤレス戦略とは真逆の先祖返りが起こってしまっています。今後の製品開発やサービス展開を見守っていきたいと思います

 

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