こんにちは、REOTAN(@REOTANnoheya)です!
今回はFiioから発売中のUSBDAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ「Fiio Q3」についてレビュー!
MFi認証も取得しており、iPhoneでハイレゾ・ロスレス音源を高音質で楽しむための「必須アイテム」として高い人気を誇る商品です。
ポータブルヘッドホンアンプ(以下ポタアン)の中でも比較的手ごろな価格・サイズ感ながら
- BASS ブースト機能
- ゲイン調整機能
- バランス接続対応
と言った機能性も抜群!上位機種に引けを取らない性能を有しています。
初めてポタアンを使用する方はもちろんのこと、将来的にリケーブルなども楽しんでみたい方でも安心して利用することが可能です。
まずは「Fiio Q3」の主な仕様について確認していきましょう!
Fiio Q3の主な仕様
Fiio Q3 | |
カラーバリエーション | ブラック |
オーディオ入力端子 | USB-C / 3.5㎜ライン入力 |
シングル出力 | 3.5㎜ |
バランス出力 | 2.5㎜ / 4.4㎜ |
推奨インピーダンス | 16Ω~100Ω / 16Ω~300Ω(シングル) |
ネイティブDSD再生 | DSD 64/128/256/512 |
PCM最高周波数/ビット数 | 768kHz/32bit |
電源(充電) | 5V / 2Aを推奨(2時間で満充電) |
内蔵バッテリー | 1,800mAh |
連続使用時間 | シングル:10時間 / バランス:8.5時間 |
重さ | 110g |
サイズ | 105㎜×59㎜×12.5㎜ |
※より詳しい仕様はFiio Q3公式ページよりご確認ください。
Fiioはどんなメーカー?
Fiioは2007年に中国で設立された総合オーディオブランドです。
イヤホン・DAP(デジタル音楽プレーヤー)・DAC内蔵ポタアンなどの製品開発に注力しており、その高い品質から世界的にも高い評価を受けているブランドです。
続いてFiio Q3のデザイン・付属品などに付いて見ていきましょう!
Fiio Q3のデザイン・付属品
①Fiio Q3のパッケージ内容
外箱はブラックを基調としたシックなデザインです。Q3本体もしっかりと梱包されています。
付属品として以下のものが同封されています。
Fiio Q3の付属品
- Q3本体
- L字型USB-C to Cケーブル
- USB-C to ライトニングケーブル
- USB-A to Cデータケーブル
- 3.5mmラインケーブル
- 布製ポーチ
- 滑り止めパッド
- ラバーバンド(大×2 小×2)
- クイックスタートガイド
- 製品保証書
iPhone・Androidスマホ等でも使用できる様に3種類のケーブルが同封されています。ライトニング変換ケーブルが付属しているのはポイント高ですね。
micro B端子搭載のスマホと接続する場合は別売りの純正ケーブル「FiiO CL06」を使用が推奨されています。
布製ポーチは本体がスッポリ入る専用設計。ケーブルを収納することも可能です。
ラバーバンドは大×2 / 小×2 の計4つが同封されています。デバイスと本機を輪ゴムの様にまとめることが出来るので、持ち運んで使用する際に便利なアイテムです。
iPhoneで使うとこの様な感じに。間に滑り止めパッドを挟むことで、傷や落下防止にもつながります。
②Fiio Q3の本体をチェック
本体はご覧の様に非常にシンプルな外観です。出っ張りもボリュームノブのみです。
サイズ:105㎜×59㎜×12.5㎜
成人男性の手のひらに載せるとこんな感じ。ちょうど手のひらに収まるサイズ感です。
本体下部にはボリュームノブの他に各種端子を搭載。お使いのイヤホン・ケーブルに合わせて利用することが可能です。
ノブの左側にはインジゲーターを搭載。再生楽曲が48kHz以下だとブルー・48kHz以上だとイエローに変わるので、視覚的に再生音質をチェックすることが可能です。
上側にはUSB-端子・各種スイッチ類を搭載。BASSのON/OFFやGAIN切り替えなどをワンタッチで行うことが可能です。
【マルチファンクションボタンの機能】
- 1回タップ:ゲインの低/高の切替え。(インジケーター点灯→ハイゲイン・消灯→ローゲイン)
- 2回タップ:帯域外フィルターをシャープ・ロールオフとスロー・ロールオフで切り替え
BASSブーストは文字通りBASS機能のON/OFFを管理し、最大で6dBの低域ブーストを行うことが可能です。充電用スイッチは接続機器からの給電ON/OFFを切り替え機能にも対応しています。
Fiio Q3の使用方法
①iPhoneでの使用方法
使用方法は至ってシンプル。付属のケーブルをiPhone ⇔ Fiio Q3の間で接続するだけで完了です。
※AppleMusicで利用する場合は「設定」→「ミュージック」→「オーディオの品質」を選択しロスレスオーディオをONにしておきましょう。
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②Androidスマホでの使用方法
付属のUSB-Cケーブルを本機と接続するだけで基本的には使用することが可能です。
Androidスマホでの使用には注意が必要
ただしAndroidスマホは機種の種類、Verの違いなどで全ての機種で動作確認が取れていないのが現状です。公式でもアナウンスがありますが、
【Androidスマホ使用時の注意事項】
- 「開発者モード」→「OTGをオン」にする必要がある機種がある
- USBオーディオが規格化されていないため推奨ケーブルを使用しても動作しない可能性
- サードパーティ製のケーブルは動作保証外
と言った事もある点には注意しておきましょう。
③iPadとの接続方法
iPadAir4を使用して動作を検証してみました。付属のUSB-Cケーブルを使用して問題なく動作するのを確認できました。
もちろん48kHzを超える音源の再生にも対応しています。
Fiio Q3の音質を検証
①3.5㎜アンバランス接続の音質
iPhone8にFiio Q3を接続し「Amazon Music HD」にて音質を検証しました。イヤホンは下記の機種を使用しています。※BASSブースト・ゲインは共にOFF
【使用したイヤホン】
イヤホンによる音質の違いはもちろんあるものの、全体的に音質が以下の様に向上しました。
Fiio Q3の音質
- 中低音を中心に力強い音質へと変化
- 中高音も埋もれることなく、バランスよく鳴らしてくれる
- 全体的にサウンドの輪郭・解像度が大きく上昇
- 各楽器の音が混ざることなく分離感が向上
スマホ単体での再生・Apple純正の変換アダプタ使用時の音質に比べ、確実に音質がUPしています。今まで聴いて来た楽曲もまるで薄皮がはがされた様な印象へと変化し、楽曲全体が力強く生まれ変わる芯の強さを感じることが出来ました。
特にE5000の様な高音域の解像度が高いイヤホンを使用するとその差は歴然。中低音の力強さを維持しつつ、高音域に心地良い抜け感も加わるので聴いていて惚れ惚れする音質へと生まれ変わりました。
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②2.5㎜ / 4.4㎜バランス接続で音質がさらにUP!
バランス接続で楽曲を試聴すると、全体的な解像度・鮮明さがさらにワンランクUPする印象です。
3.5㎜接続時に比べ中低音域も少しだけ前面に主張を始めるので、音に厚みが出てきてよりパワフルなサウンドへと変化しました。男性ボーカル曲のロック・POPSなんかと相性が良さそうです。
Fiio Q3のデメリット
音質についてはここまで説明してきた通りですが、実際に使用して感じた「デメリット」を以下にまとめました。
Fiio Q3のデメリット
- iPhone・スマホと重ねるとどうしてもかさ張る
- ホワイトノイズが乗っかる場合がある
小さな筐体が魅力のポタアンとは言え、iPhoneと重ねるとご覧の様な厚みが出来てしまいます。外出時にも使用予定の方は厚み・重みが生じてしまう点には予め把握しておきましょう。
また使用する機種によってはホワイトノイズが生じる場合がありました。特に、
- スマホ(Xiaomi Redmi 9T)を重ねて使用
- BASSブーストをONで再生
した時などにノイズが乗っかることがありました。 ※Xiaomi Redmi 9Tを使用時
Fiio Q3のメリット
Fiio Q3のメリット
- スマホとケーブル一本接続するだけのかんたん設計
- iPhone・スマホで気軽に高音質再生が楽しめる
- AppleMusic・Amazon Music HDなどの配信サービスも高音質再生が可能
- バランス接続が楽しめる
iPhone(スマホ)とケーブル一本接続するだけで高音質を楽しめるのが本製品の一番のメリットです。説明書すら必要ないほどのかんたん設計です。
初心者の方はもちろんのこと、もっと良い音で楽曲を楽しみたい!と言う方には打ってつけの製品だと言えるでしょう。
Fiio Q3はこんな人におすすめ
Fiio Q3はこんな人におすすめ
- 配信サービスをメインにハイレゾ・ロスレス音源を楽しみたい
- 評価の高い、高価すぎないポタアンを使いたい
- 必要な付属品が全て含まれているポタアンを使いたい
- 将来的にも永く使える製品が良い
わたしもそうなんですが、音楽配信サービスをメインに利用している方に最適の機種です。外出先でも気軽に高音質再生が楽しめるので、「ワイヤレスイヤホンだと音質が心配」と言った方にもおすすめの機種だと言えるでしょう。
また付属品がたくさん同封されているにも関わらず、購入しやすい価格帯である点も見逃せません。
バランス接続やゲイン調整と言った機能性も充実しているため、将来的に永く使うことが出来るのも本機の大きな魅力だと言えます。
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