今回はゼンハイザーのBluetoothオーディオトランスミッター「BT T100」をレビューしていきます。
この「BT T100」はBluetooth送信機能のみを搭載したシンプルなモデル。コーデックもaptx-LLに対応しているため、超低遅延で映画・音楽を楽しむことが可能です。
この製品が優れいているのは「小音量でも無音にならない」点です。音声がプツプツ途切れることがないため、映画・アニメなどをノンストレスで鑑賞出来ます
これまで使ってきたBluetoothトランスミッターの中でも一番と言ってよいほど、音質・接続・使用感が安定していたのでぜひ皆さんと共有したいと思います。
\ BT T100 /
【BT T100の良い点・気になる点】
メリット | デメリット |
---|---|
aptX-LL対応で超低遅延で使える 安定した接続性能小音量でもブツブツ途切れない 初めからケーブル類が同封されている 2台同時に利用できる 出力性能も意外とパワフル 想像以上に「音」が良い | 接続中のコーデックが判別できない 音量調整ダイヤルなどがない |
ゼンハイザーBT T100の主なスペック
モデル | BT T100 |
周波数特性 | 20 Hz ~ 20 kHz |
プロファイル | A2DP |
Bluetooth | Bluetooth4.2 |
対応コーデック | SBC、aptX、aptX LL |
最大接続台数 | 2台(aptX LLでは不可) |
入力端子 | 光デジタル (PCM、最大24bit/48kHz)/ 3.5㎜ |
電源 | マイクロUSB(5V) |
サイズ | 93 x 93 x 27 mm |
重量 | 85g |
ゼンハイザーBT T100のデザイン
・パッケージ内容
外箱は白・ブルーを基調とした清潔な外観。
パッケージ内容として以下の物が同封されています。
【パッケージ内容】
- トランスミッター本体
- USB電源ケーブル
- 光デジタルケーブル
- アナログオーディオケーブル
- クイックガイド
電源はマイクロUSBケーブルを採用。電源を取る際はノイズ干渉防止のため、個別に電源を取るようにしましょう。
ケーブル類は3.5㎜オーディオケーブル・光デジタルケーブルの2つを同封。最初からケーブルが同封されているのは嬉しいですね。
・サラサラ質感のスマートな本体
本体はブラックカラーのシンプルなデザイン。成人男性の手のひらに乗る程よいサイズ感です。
サイズ:93 x 93 x 27 mm
前面にはマルチ機能ボタンとLEDランプを搭載。まさにシンプル is ベストといった外観です。
背面には各種端子類を配置。左から3.5㎜、入力選択スイッチ、光デジタル、マイクロUSB端子を搭載しています。
側面側には特に何もありません。背面には4隅に滑り止めゴムが配置されています。
サラサラっとした手触りが心地よく、安物にありがちな変なテカリやべた付きは一切ありません。この辺りのクオリティは流石ゼンハイザーと言ったところですね。
ゼンハイザーBT T100の使い方
冒頭で述べたようにこの「BT T100」はBluetooth送信機のみとして利用可能です。Bluetooth経由で音楽等を受信することは出来ないので、この点には注意しておきましょう。
・基本的には「接続するだけ」ですぐに使える
まずは利用シーンが一番多いと思われる、TVとの接続方法を解説していきます。必要なものは以下の3点です。
- BT T100
- 付属ケーブル
- Bluetoothイヤホン(ヘッドホン)or スピーカーなど
設置場所を決めたら付属の電源ケーブルから給電を行います。
この時TVから直接電源を取るとノイズが入ることがあるので、必ず専用のUSBアダプターから取るようにして下さい。
充電器は普段お使いのUSB充電器を使えばOKです。対応W数は確認してくださいね
3.5㎜オーディオケーブルを使用する場合は、TVのヘッドホン端子と本製品の3.5㎜ INを接続します。
光デジタルケーブルを使用する場合は、TVの光デジタル端子と本製品のDigital Optical IN 入力を接続すればOKです。
TV側の光デジタルオーディオ出力は「PCM」を選択
背面側に「入力選択スイッチ」があるため、3.5㎜&光デジタルの両方が接続されたままでも利用可能です。利用したい方へ「カチャッ」とセットしてあげて下さいね
続いてワイヤレスイヤホンとペアリングを行います。今回は同じゼンハイザーのaptxLL対応イヤホン「 IE 100 PRO Wireless」を使用しています。もちろんヘッドホンやスピーカーでもOKです。
TVからの音が出力されていれば完了です。今回の様にaptxLL対応製品であれば、ほとんど遅延を感じない使用感が実現できます。
接続方法は普段スマホとTWSをペアリングするのとまったく一緒です。スマホがBT T100に変わったと思ってもらえればOKです
・PS5やXbox Series S/Xでも使える
PS5やXbox Series S/Xを利用中の方で、
- 自分の好きなワイヤレスイヤホンを使いたい
- ソロプレイが中心だからVCは利用しない
- YouTubeや動画をワイヤレスで楽しみたい
と言う方も多いのではないでしょうか。
特にPS5はメディアプレーヤーとしても優秀です。Blu-rayの視聴や動画配信サービスを利用するシーンって意外と多いですよね。
接続方法は意外とかんたん。PS5とBT T100の間に音声分離器を挟めばOKです。aptxLL対応製品であれば、遅延をほぼ感じない快適な環境で動画やアニメが楽しめちゃいます。
音声分離器については下記の記事で解説しています。日本メーカー製の非常に扱いやすい機種なので、ぜひこちらもチェックしてみて下さい。
\ 合わせてチェック/
ゼンハイザーBT T100の良い点・気になる点
【BT T100の良い点・気になる点】
メリット | デメリット |
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aptX-LL対応で超低遅延で使える 安定した接続性能小音量でもブツブツ途切れない 初めからケーブル類が同封されている 2台同時に利用できる 出力性能も意外とパワフル 想像以上に「音」が良い | 接続中のコーデックが判別できない 音量調整ダイヤルなどがない |
・「無音にならない」&「aptxLL対応」が最高すぎる
何といっても「小音量でも無音にならない」&「aptxLL対応」と言うのが一番のメリットです。
映画などを見ている時に、突然静かなシーンになって無音状態が続く時ってありますよね。
そう言った際に他製品の多くが「無音」と判断してしまい、一時的に音を遮断してしまうんです。(※ノイズゲート機能)
これが超不快!ホラー映画を見ていると断続的に「プツプツ」って音が途切れるので、雰囲気が台無しになります
BT T100ではこういった現象が起きません。aptxLL対応と言うことも相まって、個人的にも最高のBluetoothトランスミッターだと感じています。
\ BT T100 /
・接続中のコーデックが確認できないのは残念
ただしBT T100も完璧な製品ではありません。
モニターなどが搭載されていないため「接続中のコーデックが分からない」のが唯一の弱点とも言えます。
ボタンで「ポチッ」とコーデック変更が出来たら最高だったんですけどね
ゼンハイザーBT T100はこんな人におすすめ
- 小音量でもミュートにならないBluetoothトランスミッターを探している
- aptxLL対応の製品を探している
- TVやPS5、PCの音をワイヤレス・低遅延で楽しみたい
- 怪しい製品は使いたくない
この様な人には選んで間違いなしのベストバイ製品だと言えます。
何度も言いますが「小音量でもブチブチ切れない」ってのが本当に大事なんです。低遅延対応のBluetoothトランスミッター「BT T100」をぜひ試してみてはいかがでしょうか?
\ BT T100 /