【新日本プロレス】メイ社長の本「百戦錬磨」感想レビュー

こんにちは、REOTAN(@REOTANnoheya)です!

 

今回は新日本プロレスのメイ社長の初の著書「百戦錬磨」について記事にしていきたいと思います。難しい表現も少なく書かれているので、普段本を読まない方でも読みやすい一冊になっています。

 

→2020年10月23日付での退任が発表されました。2年半もの間ありがとうございました。退任に関するメイ社長のメッセージはこちら

 

初めにお伝えしておくと、私自身プロレスファン歴30年の生粋のプロレス好きです。新日本プロレスに限らずこれまでメジャー・インディー問わず色々な団体を観戦してきました。

 

今回のブログでは、新日本プロレスについて書かれた記事を中心に読んでみた感想をまとめていきたいと思います。

 

目次

 百戦錬磨に書かれていること

 

大きく分けると以下のことを中心に書かれています。

 

この本に書かれていること

  • メイ社長のこれまでの生い立ち
  • 会社経営とマーケティング戦略の取り方
  • 新日本プロレスについて
  • 会社組織と人材について

 

メイ社長の幼少期から学生時代、ご両親の事など非常にパーソナルな部分から本書は始まります。8歳~13歳まで横浜で過ごし、その後はインドネシア・ニューヨークへ移り住むなどとてもグローバルな生活をされていたようです。6か国語を話せるのも頷けますね。

 

ハイネケン・日本リーバ・サンスター・日本コカ・コーラ副社長、タカラトミー代表取締役社長を経てアース製薬社外取締役・現在は新日本プロレス社長兼CEOとなっています。こうした国内・国外問わず経営に携わってきた企業の話もふんだんに書かれています。

 

特に印象的だったのがタカラトミー時代にカプセルトイ(ガチャガチャ)を空港へ設置した経緯とコンビニで常温ドリンクの販売を始めた際の話。メイ社長独自の視点の素晴らしさももちろんですが、成熟しきったマーケットでも常に失敗を恐れずチャレンジし続ける強い信念に非常に共感しました。

 

コンビニ常温水はメイ社長の尽力があったからと思うと、プロレスファンとして何だか誇らしい

 

引用:新日本プロレス

 

この部分は今年(2020年)行われた1/4・1/5の東京ドーム2連戦にもつながっているのではないでしょうか?前述したコンビニの話でも初めは反対意見が多く相手にされなかったと記載があります。このドーム公演も社内では「それは無茶だろ…」と言った空気が初めは漂っていたと、NHKで放送された「ザ・ヒューマン〜プロレス、新時代へのゴング ハロルド・メイ〜」の中でも語られていました。

 

結果として2日間で7万人の観客を導入し大成功に終わりました。今回のコロナウイルスの影響による減収も、このドーム公演の収益とこれまでの内部留保で助けられたと以前語っていたので、タイミングを逃さないプロの判断力には脱帽するばかりです。

 

新日本プロレスについても約40ページにわたって社長就任の経緯や内情、就任時の葛藤やこれからの目標を熱く語って下さっています。社長自身がもともとプロレスファンと言うこともあり、とてもファンの心理や新日本プロレスのブランド力について理解の深い人物だと思います。

 

会場にも頻繁に足を運び、ここまでファンとの距離感を感じさせない「プロ」の社長はこれまでいなかったんではないでしょうか?詳しい詳細は是非お手に取って読んでみて下さい。

 

 

 新日本プロレスについて書かれていること

 

メイ社長が「プロレスの悪いイメージの払拭」に非常に努力されていると感じました。

 

世の中にはプロレスに対して負のイメージを持つ古い価値観持っている人はまだまだいるでしょう。と、同時に新日本プロレスは「アントニオ猪木の団体だった」と言えば伝わるほど知名度があるのも事実。新しいイメージで再認識してもらうためにはこうした印象からの脱却と選手・団体のブランディングを進めていく大切さも語られています。

 

本書ではリカちゃん人形の人気復活の背景もメイ社長の取り組みから生まれたと記載があります。復活に際しての取り組みも書かれています。メイ社長自身も「他社から高額オファーがあっても残りのキャリアを新日本にささげたい」と仰っています。数々の実績を残してきたメイ社長だからこそさらなる高みへ新日本プロレスを伸し上げてくれることを応援したいと思います。

 

引用:新日本プロレス

 

 

その他にも動画配信サービス「新日本プロレスワールド」についての見解や、IPビジネスの重要性や海外展開・インバウンド需要の取り込みなどについても語られています。特にIP(知的財産)に関しては新日本プロレスには莫大の試合映像やキャラクターが存在しているので、今後ますます重要な伸びしろになるのでは?と感じました。

 

引用:新日本プロレスワールド

 

 不透明決着の多い現状の新日本プロレスについて

 

引用:新日本プロレス

 

試合の勝敗や乱入決着についての見解は直接述べられてはいないものの、メイ社長自身が「プロレスは手に取ることのできない無形の商品」と本書で語っています。日用品や家電品とは違いファンは直接手に取ることが出来ません。だからこそ選手の生き様に自分の夢や希望を乗せてファンは選手を追いかけていきます。

 

個人的にはアメプロも大好きなので、レフェリー失神→乱入攻撃→金的→試合決着 といった流れも嫌いではないですが、ここ最近のIWGP戦はこういった不透明決着が確かに多いですよね。棚橋・オカダ・AJでぐるぐる回っていた頃が懐かしい…

 

こういった試合結果に対する見解ではないものの、メイ社長もプロレスは「ファンの気持ちによる部分が大きい業界だからこそ、不信感やモヤモヤが続くと団体への失望につながる」と明言されています。

 

先日の8/29神宮大会で内藤勝利で一応のハッピーエンドは迎えたものの、あそこでEVILが勝利してたら本気でファン離れが起きそうだったのでとりあえず良かったです(;^_^A この記事を書いている時点ではG1の出場選手発表もまだされていないですが、これからも新日本プロレスを追いかけていきたいと思います。

 

本当に誰にでも読みやすい表現で文章が構成されているので、プロレスファンならずともビジネス書籍としてもおすすめ。半日あれば読み切れると思うので、是非皆さんも一度読んでいただければと思います。

 

追記:新日本プロレスファンとしてはメイ社長の退任は本当に残念です。メイ社長のGOサインがなければ東京ドーム2連戦も実現しなかったでしょう。

 

このコロナ禍の中でも新日本を支えて下さり本当にありがとうございました。

 

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この記事を書いた人

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