10月8日(水)に渋谷スクランブルスクエア SCRAMBLE HALLにて行われた、Plaud新製品体験発表会にご招待いただきました。

会場にはPLAUD株式会社 代表取締役 ネイサン・シュー(Nathan Xu)氏らが登壇し、最新フラグシップモデルの「Plaud Note Pro」の革新的な機能について説明がありました。

左:PLAUD株式会社 Sales Director 鈴木直幸氏
中央:PLAUD Inc.CEO兼PLAUD株式会社 代表取締役 ネイサン シュー(Nathan Xu)氏
右:PLAUD株式会社 General Manager ワトソン ザン(Watson Zhang)氏
すでに従来のPlaud NoteやPlaud NotePinを活用中の人も多いと思いますが、新製品のPlaud Note Proは、従来のPlaud Noteの基本機能(音声記録と要約)を大きく進化させ、「人間の知性を増幅する」という新しいミッションを掲げています。
ハードウェアとソフトウェア(アプリ)のが大きく進化し、目標達成や能力を拡張するための「AIコンパニオン」として更なる進化を遂げました。


価格はちょっぴり上がりましたが、「Pro」の名に相応しい進化っぷりです!特に収音性能と連続録音時間が50時間に伸びているので、一日中通話や打ち合わせが続くような方に最適です
本記事では製品概要に加え、ハードウェアとアプリの進化ポイントを中心にご紹介していきます。
Plaud Note Proはハードウェアが進化
アルミ仕上げで高級感UP
今作のPlaud Note Proでは、アルミ素材の3D波状のテクスチャ加工デザインを採用。見た目の高級感がグンとUPしています。


ブラック


シルバー
パッと見だと大きな変化は感じないかもしれませんが、製品サイズや重さはそのまま。従来機と同様に、胸ポケットにもスムーズに収まるサイズ感です。


製品サイズ:共に85.6×54.1×2.99m / 超軽量30g
(クレジットカードサイズ)
特徴的なのが上部にAMOLEDディスプレイを採用した点です。


従来のPlaud Note では、ボタンと録音スイッチの2つだけだったので、視覚的にわかりにくい側面もありました。(←僕も慣れないうちは戸惑ったことがあります)
ディスプレイでは現在の稼働状況が把握しやすくなったので、これは手放しに嬉しい改善ポイントです。


また、直射日光化でもスムーズな利用が行えるように輝度は最大600nitに対応。Corning社のゴリラガラスを採用し、視認性・耐久性にも優れた設計になっています。


レザーケースについても全体的な質感に変わりはありませんが、新たに4MEMSマイクが搭載されたこともあり、下部側にはマイク用の穴が切り抜かれています。




もちろん従来通りMagSafe対応なので、iPhoneであれば背面に貼り付けて利用可能。


Androidユーザーの方でも、同封のリングを利用すれば同様の使い方が引き続き可能です。


また、充電は従来と同じ専用ケーブルを使用します。ケーブルの質感が編み込み式に変更されたのに加え、端子もUSB-Cに変更されています。全体的な耐久性と使い勝手が向上しました。


左:Plaud Noteのケーブル / 右:Plaud Note Proのケーブル
収音性能が大きく向上
音声の収音性能が大きく進化し、新しく4つのMEMSマイクを搭載しています。これにより、最大5m先までの音声を正確にキャッチすることができるようになりました。


さらに、AI指向性収音技術によって周囲の雑音を抑えながら、話している人を自動的に検知してフォーカス。会議やミーティングでも、より正確な音声収録を行うことが可能です。
スマートデュアルモード録音
以前のPlaud Noteでは、対面/通話録音の際は手動での切り替えが必要でした。
それが今作からは、対面ミーティングと通話の違いをデバイスが自動で認識。状況に応じた適切な録音モードに切り替えてくれる「スマートデュアルモード録音」を搭載しました。




モードとしては、音声録音に特化した「音声強化モード」、長時間駆動に特化した「長時間駆動モード」が選択可能。
「長時間駆動モード」では、最大50時間もの連続録音が可能になりました。


これなら通話や打ち合わせなどで一日中記録しても、バッテリーの心配をする必要がありません。利用シーンに応じた、最適な録音モードが選択可能です。


- 音声強化モード:最大30時間録音(最適収音範囲5m)
- 長時間駆動モード:最大50時間録音(最適収音範囲3m)
既存機種とのスペック比較表


こうしてハードウェア面を中心に既存機種と比較すると、ザッと上げるだけでも下記の進化ポイントがあります。
- AMOLEDディスプレイ搭載
- 2MEMS→4MEMSマイクへと進化
- 録音距離が最大5mにUP
- 録音モードの自動切り替え
- Wi-Fi転送が5GHzに対応
- バッテリー容量アップで最大50時間録音が可能
個人的にはAMOLEDディスプレイ搭載と4MEMSマイクの搭載、録音距離が最大5mにUPしたのがデカいです。


僕は取材の時に使うことが多いので、稼働状況が確認できるのが結構嬉しい。録音ミスの低減・音質(収音性能)の向上・録音距離が伸びたっていうのは、結構大きいかもしれません。
Plaudアプリ 3.0 へと進化
PLAUD株式会社 Sales Director 鈴木直幸氏からは、Plaudアプリ 3.0 の革新的な進化を中心に発表が行われました。


アプリは10月9日よりiOS/Andoroid対応の「Plaud App 3.0 」のアップデート版が利用可能です。


ハイライト記録
録音中にデバイスを短くタップすることで、直前の30秒間の情報を遡って記録・マーキングしてくれる「ハイライト記録」機能が利用可能になりました。


「ここが重要」と言った瞬間に目印をつけることで、後から行うAI要約でも優先して情報を反映してくれます。専門知識がなくても、重要ポイントを逃さず整理することができる便利な機能です。


マルチモーダル入力
従来のアプリでは音声のみに留まっていたデータ取り込みが、音声、画像、テキスト、ハイライト記録といったマルチモーダル入力に対応。


プレゼンのスライド画像やホワイトボードの内容を写真として取り込むことが可能になりました。こうした資料を音声と同期させることができるため、要約や整理の際には非常に強力な情報として活用することが可能です。


こうした情報はAIがこれら4つの要素を統合的に理解し、「誰が?何を?何が重要?」といった文脈まで正確に把握してくれます。より自分の意図にあった情報整理・議事録作成が可能になるので、吐き出される情報の質がこれまで以上に向上しました。


テキストメモ機能
録音の際に「ひらめき」や「思いついた考えをメモしておきたい」って時もありますよね。そうした際もアプリ内では、アイデアをテキストメモとして入力し、情報として取り込むことが可能です。


こうした情報も要約の際の追加情報として組み込まれるため、より自分の意図に沿った意見を集約することができます。
テンプレートコミュニティの活用
従来でも様々なテンプレートが利用できましたが、新たにユーザーが作成・投稿したカスタムテンプレートを利用することができるようになりました。


私たちと同じようにPlaud Noteを利用しているユーザーが作り上げた、3,000種類以上のプロフェッショナルな要約テンプレートにアクセス可能で、自身の業務に最適なテンプレートを使うことができます。


Ask Plaud(AIアシスタント)
Ask AI機能をさらにバージョンアップさせる形で、Ask Plaudが利用可能になりました。


- スマートな提案:要約の内容から意図を汲み取り、より深い情報を提供
- 根拠に基づいた回答:音声ソースに基づいて回答を行ってくれます
- 回答をノートとして保存:後から見返せるように、ワンタップでノートとして保存可能
- グローバル検索:既存の複数の記録から関連する項目を見つけ、より深く正確な情報を提供
想定されるユーザーと利用シーン


- 経営幹部・ビジネスリーダー
- 医師、弁護士、コンサルタント等のプロフェッショナルワーカー
- 会議やミーティングの多いビジネスパーソン
- 長時間打ち合わせや通話の多いユーザー
- 講義録音などで難しい勉学に励む学生
発表会の中では、こうしたユーザーの日々溢れる情報を効率的に記録・整理することをサポートし、マルチモーダル記録と組み合わせることで、精度の高い要約を実行できるとのターゲット層にも触れられていました。
Proモデルに相応しく、意思決定の機会が多いビジネスリーダーやご自身の業務アシスタントとして活躍してくれるAI業務パートナーでもあります。


最大50時間の連続録音も可能なため、長時間の打ち合わせや通話などでもバッテリーの心配なく運用できるのもメリットだと言えます。
製品情報とサブスクリプションモデル
製品情報




ブラック斜め正面


ブラック背面


シルバー斜め正面


シルバー背面
3つのサブスクリプションプラン


初めて使う人や、録音が週に1〜2回程度の人はStarterプラン(無料)がおすすめです。ちょっとした会話や授業・会議などでのポイント記録には大いに役立ってくれます。


反対に、・週3〜4回以上録音したいビジネスパーソンや取材・商談メモを効率化して行いたい人、業界用語やカスタム要約テンプレート、AskAI機能を活用したい場合は、Proプラン(年額16,800円)がおすすめ。
文字起こし時間も月間1,200分と申し分なく、AIサポートを活用した効率的な資料作成も可能です。多くの方は、通常このProプランで大丈夫なはずです。


また、毎日複数回の長時間録音や文字起こしが不可欠なプロユース、・専門用語が多い現場や業界で高精度な記録が求められる場合は、Unlimitedプラン(年額40,000円)を選ぶと良いでしょう。
Plaud Note Proの機能を全開放して使うことができるため、AI支援機能をフル活用して業務に活かしたい方におすすめです。





既存のPlaud Note に関しては、当記事でも使用感などをまとめています!Plaud Note Proについても、随時使った感想などをご紹介予定です

